静岡県立大学の下位香代子さんが研究する青じその成分は、フラボノイドの一種の「ルテオリン」。抗酸化力が強いルテオリンは、体内で過剰に増えるとがんなどの生活習慣病を引き起こすとされる活性酸素の働きを抑えてくれます。また、ルテオリンには抗アレルギー作用があることも報告されています。
しかし、ルテオリンは、そのまま食べても体内に吸収されにくいため、吸収率を高めるには、すりつぶすのがオススメです。すりつぶすことで細胞壁が壊れ、ルテオリンが外に出て、吸収しやすくなります。
そこで、日本料理店・店主の野永喜三夫さんに、すりつぶして作る「青じそ万能だれ」を紹介してもらいました。

材料・作りやすい分量
- 青じそ・・・30枚
- サラダ油・・・大さじ3
- うす口しょうゆ・・・大さじ1
- みりん・・・大さじ1
- 塩・・・小さじ1
- 酢・・・大さじ1
作り方
[青じそ万能だれを使って]青じそと新たまねぎのサラダ
材料・2人分
- 青じそ万能だれ・・・大さじ3
- たまねぎ・・・1コ
- 青じそ(葉と実)・・・適量
作り方
材料・1人分
- 冷凍うどん・・・200グラム
- 青じそ万能だれ・・・大さじ4
- 青じそ・・・適量
- 好みの野菜・・・適量
- ツナ缶・・・1缶
作り方
- うどんは袋の表示どおりにゆで、水けをきって粗熱を取る
- 青じそはせん切り、野菜は食べやすく切る
- うどんと野菜、ツナ缶のツナ、青じそ万能だれをよくあえる
- 盛りつけたら、上から青じそを散らす
[青じそ万能だれを使って]青じそ風味のから揚げ
材料・作りやすい分量
- 鶏もも肉・・・250~300グラム
- 青じそ万能だれ・・・50グラム
- かたくり粉・・・30グラム
作り方
★青じそを色よく香りよく保存する方法
青じそを買ってきたまま冷蔵庫に入れておくと、2~3日で変色したり、しなびてしまいがちです。そこで、青じそ料理が得意な庄司いずみさんに、オススメの青じその保存法を紹介してもらいました。
まず、口の広い空き瓶に少量の水を入れます。そして、青じその柄の部分を切り、柄が水につくように立てて瓶に入れます。空気にあまり触れないようにフタをするのがポイントです。これで冷蔵庫でおよそ1~2週間、ピンとしたまま保存できます。
それでも余ってしまいそうな場合、庄司さんのオススメは、乾燥させて「青じそふりかけ」にすることです。ご飯にかけるのはもちろん、天ぷらの衣に入れたり、お湯を注げば青じそ茶に変身させたりできる、優れものです。色、香り、体によい成分を残して乾燥させるため、陰干しにします。天日干しだと黒くなってしまい、成分も酸化してしまいます。また、電子レンジにかけると香りが失われてしまいます。
青じそふりかけ
青じそのしょうゆオイル漬け
材料・作りやすい分量
- 青じそ・・・10枚
- サラダ油、しょうゆ、みりん・・・各大さじ2
作り方
- 青じその葉の裏に1枚ずつ、サラダ油を1滴ずつ垂らす
- 青じそを密封袋に入れ、しょうゆ、みりんを加えて腺鱗がつぶれるように軽くたたく
- そのまま数時間おく
★おいしい青じそを育てる
青しそ・青じそ・大葉・青紫蘇・野菜苗
自宅のベランダなどで青じそを育てるコツを園芸家の深町貴子さんに紹介してもらいました。青じそは発芽するのに光が必要なので、種をまいたら土はごく薄くかける程度にします。そして、発芽したあとは、葉と葉が重なっていると病気の原因になるので、株の数を調整します。さらに、発芽したあと、常に日なたに置いておくと葉がかたくなってしまうので、明るめの日陰に置くのがオススメです。どうしても日なたにしか置けない場合は、園芸店で売られている「寒冷紗」(かんれいしゃ)を筒状にして鉢にかぶせると、直射日光を防ぐことができます。
農薬を使わない害虫対策も伝授してもらいました。青じそを好むアブラムシやハダニは光が苦手です。そこで、深町さんオススメなのが、アルミはくを通した針金を土に差し、アルミはくが反射する光で虫を避ける「キラキラ作戦」です。また、水が嫌いなハダニを防ぐために、1日1回、葉の表と裏に霧吹きで水をかけるのも効果的です。
※ベランダは共有の避難通路になっているので、マンションの管理規約に従ってください
