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ダニ退治!ダニ追い出しスペシャル/NHKあさイチ

今年も梅雨がやって来ましたが、
ジメジメする季節に活発になるのが、ダニ!
この時期から秋にかけ激増し、その死がいやフンが空気中に飛び散り、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などさまざまな被害をもたらします。
実は、アレルギー症状を引き起こすいちばんの原因がダニなのです。
そこで今回は、これまで「あさイチ」がお伝えしてきたさまざまなダニ対策を一挙紹介。最新のスゴ技も盛り込んだ、「ダニ対策スペシャル」をお届けします。
また、10人の死亡者が出たことで、最近ニュースになっている「マダニ」の対処法も徹底解説。これを見て、ダニを撃退しましょう!



ダニ対策は布団対策!

ダニにもさまざまな種類がありますが、アレルギーを引き起こすのはチリダニです。チリダニは、人間のフケや皮脂が大好きで、それらが多い場所といえば布団です。布団には多い場合、1平方メートルあたり10万匹のダニがいるといいます。
布団は、一日の3分の1を過ごす場所。ダニのアレルゲンの中で過ごしていると、鼻炎肌荒れぜんそくを引き起こしたり、症状を悪化させてしまいます。


ダニの“フン”対策

取材でお邪魔した家の綿布団には、数えてみると2万匹のダニがいました。
その被害を減らすのに有効なのが、掃除機がけ。1平方メートルあたり20秒、掃除機をかけるのが有効だと、厚生労働省も推薦しています。
しかし、掃除機をかけてみたところ、取れたダニはたったの96匹。ダニは布団の繊維の間に隠れているため、掃除機をかけても出てこないのです。
取れるのは布団の表面にいるダニと、布団の中のダニのフン。フンはアレルゲンであるため、フンを減らすことが、アレルギーの原因を減らすことにつながります。
※2011年10月に放送したスゴ技Qでもご紹介しました。


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ダニを徹底的に退治するには?
「乾燥」「エサを断つ」「熱」
掃除機では、布団の中のダニを退治できませんが、そのままだと、またフンは増えていくことになります。
専門家によると、ダニを退治するには、3つの方法があります。
1つ目は、乾燥。ダニは湿度が60パーセント以下の環境が苦手です。
2つ目は、エサを断つこと。フケや皮脂などのダニの好物を減らすように、こまめに掃除をするのが有効です。
そして、3つ目がです。ダニは50度以上の熱で死んでしまいます。


ダニは熱でやっつけろ!

今回、番組では、布団に簡単に熱を加えることができる「布団乾燥機」を紹介しました。家電量販店で4,000円~1万5,000円で手に入れることができます。
ダニの研究家・吉川翠さんによると、布団乾燥機を1時間くらいかければ、ダニはずいぶん減らすことができるといいます。
ただ、布団乾燥機を使う際、布団の端まで熱が行き渡りません。


布団全体に熱を加えるためには、コツがあります。
まず、図のように、布団乾燥機の温風が出るマットを、布団と直角に置きます。


そして、布団の両端で、マットを包むように折り込み、その上に、もう一枚布団をかけます。熱を逃がさないようにするためです。

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ダニを増やさないためには?

ダニを退治したとしても、フケや皮脂、髪の毛があれば、また繁殖して増えていきます。ダニを寄せ付けないためには、タオルを頭から肩の部分に敷いて、それをこまめに洗濯するのが有効です。

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ダニが食品に混入!?

たんぱく質や糖質を好むダニは、お好み焼きの粉や、ホットケーキの粉など、開封済みの袋の口から、中に入り込むことがあります。一度開封した食材は、なるべく冷蔵庫にしまいましょう。冷蔵庫は温度が低いため、ダニは繁殖することができないからです。



話題のマダニから身を守るには?

今年に入って、相次いで報道されているのが、マダニが媒介する感染症です。マダニにかまれた人が、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気にかかり、その内、10人が亡くなりました。
実は、ダニが媒介する感染症はこれだけではありません。

【ダニが媒介する感染症】
  • 日本紅斑(こうはん)熱・・・高熱・発疹(190例/2011年)
  • ライム病・・・発熱・けん怠感(9例/2011年)
  • ツツガムシ病・・・発熱・頭痛・リンパ節の腫れ(462例/2011年)

マダニから身を守るにはどうしたらいいのか、徳島県にある、マダニの感染症を研究している施設で伺いました。

刺されないようにするためには

マダニは草の陰に隠れ、動物が通るのを待ち構えています。草むらにはなるべく入らないようにしましょう。
キャンプや登山で山に入ったら、すぐにお風呂に入り、体をチェックしましょう。
マダニは人に乗り移っても、一時間ほどはかみつきません。早く見つければ、手で払うだけでポロリと落ちていきます。



刺されてしまったら

刺されてしまったら、自分で無理に取らないようにしましょう。マダニは特殊な液を傷口に注入し、抜けないようにしています。無理に取ろうとすると、口の一部や頭が取れて、傷口に残ってしまいます。また、潰すと、マダニの体液が傷口に入り込み、感染症をうつしてしまうことがあります。マダニにかまれ、取れない場合は皮膚科に行きましょう