ホーム

フィギュアスケートの浅田真央が練習を再開 現役続行へ

「ハーフハーフ」からついに決断!真央、現役続行へ
 今季休養したフィギュアスケート女子の浅田真央(24)が、現役続行を視野に練習を始めたことが12日、関係者への取材で分かった。5月に入り、休養前まで師事した佐藤信夫(73)、久美子(69)両コーチに再び指導を依頼。練習を重ねながら復帰の可能性を模索する。浅田は18日に東京都内でアイスショー「THE ICE」(7月22日~8月2日、北海道など)の記者会見を予定しており、ここで胸中を明らかにするとみられる。
 銀盤のヒロインがついに帰ってくる。昨年3月の世界選手権(埼玉)で日本選手最多となる3度目の優勝を果たした真央は、同年5月に心身の疲労を理由に休養を表明。その後は大会に出場せず、アイスショーに出演するなどして、リンクへの思いを確かめていた。
 2010年バンクーバー五輪で銀メダルを獲得するなど、日本フィギュア界を引っ張ってきた。13年4月の世界国別対抗戦後、「あと1年、これまで見てくれたファンの方に一緒に応援してもらえたら」と発言。ソチ五輪イヤーを最後に引退する考えを示した。
 集大成として臨んだ昨年2月のソチ五輪は、日本中に感動を呼んだが6位。金メダルを逃した悔しさからか「ハーフハーフ」と心境が変化し、1年は休養に充てた。今年3月に中京大を卒業し、同大のアイスアリーナを拠点に練習を続行。今月に入り、10年9月から昨季まで指導を受けた名伯楽の佐藤コーチの門をたたき、競技復帰へ向けて本格的に動き始めた。
 1年のブランクは、一からのスタートを意味する。来季のグランプリ(GP)シリーズ出場選手は6月に国際スケート連盟(ISU)から発表される。日本スケート連盟は、今月中に真央に出場の意思確認をする予定で、早ければ10月23日開幕の第1戦・スケートアメリカ(ミルウォーキー)で世界の強豪としのぎを削る姿が見られそうだ。また来年3月の世界選手権(ボストン)代表の選考基準となる12月の全日本選手権については、真央は前回大会に出場しておらず、出場資格を得るためには予選の地区ブロック大会から出場する必要がある。
 今年3月の世界選手権(上海)で初優勝した18歳のエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)が、真央の代名詞でもあるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めるなど、銀盤から離れた間に、世界は一気に世代交代が進んだ。勢いのある10代中心のロシア勢にどう挑むのか、ベテランの域にさしかかった24歳の今後に注目が集まる。
真央のこれまでの去就に関する発言 
★2013年4月13日 世界国別対抗戦で「(ソチ五輪は)集大成としていい演技を」と五輪後の引退を示唆。引退かどうかを問われ「今はそのつもり」 
★14年2月20日 ソチ五輪の女子フリー後に、4年後の平昌五輪出場を想像できるかと聞かれ「できない。今は考えていない」
★同25日 五輪から帰国直後の会見で、現役続行の可能性を問われ「今のところハーフハーフ」 
★5月19日 アイスショーの会見で1年間休養を表明し「今後、競技を続けていくか分からない状態」
★12月18日 イベントに出席。アイスショーへ向けた練習を再開したことを明かし「より一層ハーフハーフの思いが強くなってきた」 
★同20日 NHKの「サタデースポーツ」に出演し「(現時点で)また五輪でやろうとは思っていない」と話すも、競技そのものの現役続行については「ハーフハーフ」を強調 
★同21日 アイスショーに出演し「2015年は決断しないといけないときがくる。時の流れに任せたい」 
★15年3月19日 中京大の卒業式に出席し「今後はどうなるかわからない」
浅田 真央(あさだ・まお) 1990(平成2)年9月25日生まれ、24歳。名古屋市出身。5歳でスケートを始める。2005年3月の世界ジュニア選手権優勝。同年12月に15歳でGPファイナルを制したが、06年トリノ五輪は年齢制限で出場できなかった。10年バンクーバー五輪で銀メダル。14年ソチ五輪6位。3度目の優勝を果たした同年の世界選手権後に休養を表明した。GPファイナル4度、全日本選手権6度優勝。中京大卒。姉はプロスケーターでスポーツキャスターの舞(26)。1メートル63、49キロ。
2015年5月13日 5時16分 サンケイスポーツ

お役に立ちましたらクリックで応援お願いします