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安藤美姫、来季引退激白!目標は来年末の全日本「ソチは頑張ったご褒美です」…フィギュア



笑顔を見せながら本紙のインタビューに答えた安藤美姫

 ミキティがゼロからの再スタートを誓った。フィギュアスケートの前世界女王、安藤美姫(24)=トヨタ自動車=が10日、都内でスポーツ報知の取材に応じ、現在の心境を激白した。来季2013~14年シーズンで現役に終止符を打つ考えだが、今季を休養期間に充てたのは、来シーズンを万全の状態で迎えるためと強調。ジャンプと表現力に定評のあるミキティが完ぺきな状態で銀盤に戻り、来季の全日本選手権出場を誓い、その先にある14年ソチ五輪も目指す。

 取材に応じた安藤の表情は、話すうちに穏やかになってきた。出場予定だった今季のGPシリーズ2戦(中国杯、フランス杯)を辞退。コーチも不在、練習場所も転々。取り巻く状況は厳しいが、やりがいまでも消えたわけではなかった。

 「来季のための今季休養です。誘っていただいたショーも断りました。来年、何の試合に出るのかは分かりませんが、まずは(13年末の)全日本選手権に出ることを目標にしてます。ソチですか? 毎回のことですが五輪を狙って試合をしていません。目標には違いないけど、(2010年の)バンクーバー五輪の時もそうでしたが、出たいと思って試合をしたことは一度もありません。五輪はご褒美です。ソチのために来季するのではない、ということだけは言いたいです」


抜群の表現力をみせる安藤の演技
 今季のGPシリーズから国際スケート連盟(ISU)は前年度の同大会を欠場し、翌シーズン2戦エントリーする選手に出場を明確にする「誓約書」に5月までにサインしなければならなかった。今回、これに抵触した安藤は、何らかのペナルティーを科せられることが確実。だが、それも十分承知している。

 「私は来年、ブロック大会からやらざるを得ません。(世界選手権優勝などで)公私とも充実していた2010年~11年シーズンを100とすると、今はゼロに近いです。これから、やることはたくさんあります。プログラム作りだったり、体力面だったり、戦える気持ちだったり。一つ一つの試合を大事にして、完成度の高いモノを求めます。今のミキは技術はちゃんとできているけど、できているからと言って試合に出られるのではない。そこに気持ちがないと、お客さんの前に出られない。ヘタな演技はしたくないし、できない」

 コーチ不在な状態が続くが、焦りはない。

 「07年から海外で練習をしていて日本でずっと練習をしていなかったので国内に拠点がありません。練習場所を探すのが大変ですが、夜中とかにしてます。自分は難しい性格。毎日同じ事、同じメニューが苦手。音楽の意味など結果だけでなく表現するのがフィギュアスケート。それを教えてくれたのがニコライ(モロゾフ氏)だった。同じコーチと5年していましたから…。試合がないのでじっくり。(コーチは)なるべくフィーリングが合う人を探しています」

 世界で初めて4回転ジャンプ(サルコウ)を成功させてから10年以上。大人のスケーターとして世界中のファンを魅了してきただけに、ショーではなく早く銀盤に立ってほしい。

 「未来のことは考えたくない。毎年、毎日、違う。それに対応して、自分を出して行きます」

 競技とプライベート。きっちり分けてメリハリのある人生を歩みながら自分を高めていく。目標は来季の全日本選手権。そして、その先には大きなご褒美が待っている。

 ◆全日本選手権&五輪への道 全国6つのブロックで予選が行われ、各上位選手と予選免除者はそれぞれ東日本と西日本ブロック大会へと進む。東・西日本ブロックの上位選手と予選免除者が本戦へ出場。前年大会で好成績を残せば予選が免除されるが、安藤の場合、今季エントリーしないため、来季はブロック予選から出場。五輪には、各大会ごとに日本スケート連盟が出場条件を変えているが、前回のバンクーバー大会では〈1〉GPシリーズの上位6選手で争うファイナル3位以内の日本人最上位者〈2〉全日本優勝者〈3〉全日本選手権3位以内、GPファイナル進出者、ワールドランキング日本人上位の3人を対象に選考した。

 ◆安藤 美姫(あんどう・みき)1987年12月18日、名古屋市生まれ。24歳。競技は8歳で始め、14歳で女子史上初の4回転ジャンプに成功。五輪は06年トリノ15位、10年バンクーバー5位。世界選手権は7度出場し、3度目の07年に初優勝。09年3位を経て11年に返り咲きV。全日本選手権は03年の初優勝など3度制覇。162センチ、50キロ。家族は母と弟。

(2012年10月11日10時49分  スポーツ報知)より


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