2012.10.6 05:02
http://www.sanspo.com/sports/news/20121006/fig12100605030001-n2.html
不安げだった真央の表情に安堵の色が広がった。40分間の公式練習が終わる直前、佐藤信男コーチに促され、それまで失敗続きだったトリプルアクセルに再チャレンジすると、この日4回目のトライでようやくきれいに着氷し、ホッとほほ笑んだ。
「昨季は思うような演技ができなかったので、今シーズンは向上して、自分の思った演技ができるよう目指したい」
今季初戦を前に意気込んだ。3回転半は3月の世界選手権(フランス・ニース)では公式練習と本番を含め56回連続で失敗しただけに、練習とはいえ公式の場での連続失敗を60回目でストップした手応えは大きい。「調子はとてもいい」との言葉に力がこもった。
バレエの名曲『白鳥の湖』を2010年バンクーバー五輪時に指導を受けたタチアナ・タラソワ・コーチが振り付けたフリーは、序盤は優雅に、終盤は力強く曲調が変化していく。夏にロシアでプログラムを完成した後は、国内で滑り込みに専念。「最初はスワン(白鳥)。最後は黒鳥で、自分のステップや技術を見せたい」と完成度を上げてきた。
14年2月のソチ五輪まで1年半を切った。関係者によると、真央は今まで以上に競技に専念するため、在学する中京大(現在4年生)の休学も検討している。厳しい国内選考事情を考えれば、真央といえども足踏みは許されない。
「目の前にある試合で、力を発揮すること。初めて滑る白鳥の湖で、ひとつひとつしっかり滑りきれれば、次のステップアップにつながる」
完全復活を期す日本のエースは、シーズン開幕から飛ばしていく。 (櫃間訓)
(紙面から)
ソチ五輪のプレシーズン、真央ちゃんは『白鳥の湖』で勝負する(撮影・中井誠)
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